平成26年度近大姫路大学通信教育課程「保育内容総論」科目試験解答例です。
試験対策の参考としてお使い下さい。
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問1:戦後の保育内容の変遷について、これまでの幼稚園教育要領及び保育所保育指針が策定、改訂されたときに強調された点を踏まえて述べなさい。
問2:乳幼児期における遊びの重要性と保育者の援助について、乳幼児期の発達の特性を踏まえて述べなさい。
問3:生きる力の基礎を育む保育内容の展開について、保育者の役割を踏まえて述べなさい。
問4:①保育課程の編成手順と留意事項、②指導計画の作成手順と留意事項についてそれぞれ述べなさい。
問5:保育における自己評価の必要性と、適切な評価の視点・方法及び記録のあり方について述べなさい。
問6:次の①および②についてそれぞれ述べなさい。
①子どもの健康保育、安全保育における現代的な課題と対応策について。
②保・幼・小の連携の必要性と具体的な取り組みについて。
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※私が受けた試験では問2が出題され、評価はSでした。その他の問いに関しては評価を保証するものではありませんので、あくまで参考としてお使いください。
戦後の保育内容の変遷について、これまでの幼稚園教育要領及び保育所保育指針が策定、改訂された時に強調された点を踏まえて述べなさい。
戦後の民主主義国家づくりを進める中で、幼児教育部門では「保育要領―幼児教育の手引き」が刊行された。保育要領における保育内容には、幼児に経験して欲しい12の項目が示されており、自由遊びを中心に保育内容が構成されることが強調されている。一方、児童福祉法に規定された保育所の保育内容は、「児童福祉施設最低基準」の中に示されているが、ここでも自由遊びを中心に保育内容を構成しようとする考えがうかがえる。
昭和31年には、最初の幼稚園教育要領が登場する。試案のような意味合いで作成されたものであるが、幼稚園ならではの保育を構想したものであり、保育内容を①健康②社会③自然④言語⑤音楽リズム⑥絵画制作の6領域に分類した。幼稚園で行う子どもの活動や経験する内容に目安が与えられた意味は大きいといえる。
その後、昭和39年には幼稚園教育要領が文部大臣告示として登場した。ここでは「ねらい」という言葉が初めて使用され、幼稚園教育の具体的な指導目標として設定された。また、子どもが行う...