試験対策用として要約しています。
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教育原理
設題①
公教育思想を背景としている日本の教育制度には、どのような基本的原理があるか述べなさい。
戦後の学校制度の基本原則は、「すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育はこれを無償とする。(憲法第26条)」という憲法の精神をうけて制定された「教育基本法」にあらわれている。
ここでは第3条に「教育の機会均等」が掲げられ、「身体的社会的経済的な差別を受けず能力に応じて教育を受ける」という考え方を示した。戦前は、教育をうける機会が制限されていたため、この考えは極めて進歩的な意義を持ちえた。しかし、国民の就学がひろく実現されている現代においては、「子どものもつ潜在的な能力をも引出し、発達させるのに必要な教育をうける機会を保障する」というさらに進んだ考え方が求められている。
また、第4条では「義務教育」について示されている。義務教育は戦前も存在していたが、戦後の義務教育は、国民による国民のための教育であり、子どもの教育を受ける権利...