社会福祉科通信教育のレポートです。文字数は1600字程度。
労働者災害補償保険(労災保険)について説明しています。
参考までにどうぞ。
労働者災害補償保険(以下、労災保険)の目的は、労災保険法第1条において「業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、傷害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかった労働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び衛生の確保等を図り、もって労働者の福祉の増進に寄与すること」とされている。
労災保険においては、農林水産業の事業の一部が暫定的に任意適用事業となっている以外、労働者を使用するすべての事業に適用される。また、これに要する費用は、原則として事業主の負担する保険料によってまかなわれ、労働保険特別会計労災勘定によって経理されている。労働者の業務災害については、労災保険が実質的に事業主の災害補償責任を担保する役割を果たしている。
労働保険の保険給付は両保険制度で個別に行われているが、保険料の徴収等は、両保険は労働保険として、原則的に一体のものとして取り扱われており、各事業場における賃金総額に労災保険率と雇用保険率を合わせた率を乗じて得た額を労働保険料として徴収している。労...