国際金融論 分冊2 合格レポ

閲覧数1,828
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 9ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    BIS規制の内容を説明し、国際業務を行う銀行になぜそうした規制が必要なのかについても論じなさい。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    9 / 9

     BIS規制とは、国際業務を行う銀行の自己資本比率に関する国際統一基準のことで、バーゼル合意ともいう。国際的な銀行システムの安定性の強化と銀行間競争の不平等の是正を目的に、1988年7月にバーゼル銀行監督委員会によって発表され、1992年12月末(日本では1993年3月末)から適用された。では何故、国際業務を行う銀行にこのような規制が必要なのだろうか。

     このBIS規制が生まれた背景として、1980年以降、先進国における規制緩和や資本取引などの自由化が進み、伝統的な国際金融市場は、オフショア市場やユーロ市場へと変化・拡大していき、無規制化した。その一方で途上国の累積債務の深刻化や増加するデリバティブ取引のリスク管理などが問題となっていた。そして、1984年米国の大手銀行であったコンチネンタル・イリノイ銀行の破綻などの相次ぐ不祥事をきっかけに、これらの影響が国際的な銀行間取引を通じて海外にも波及しそうになったことの反省から生まれた。経営破綻した金融機関には、自己資本比率が低かったという特徴がみられたため、国際金融市場での取引の安全性を考慮したバーゼル銀行監督委員会は、国際...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。