・設問
1生活科の意義について、生活科新設の背景への言及をまじえて検討せよ。
2生活科の学年目標の特色を述べよ。
・レポートに書き写しやすいよう、実際のレポートと同じ縦横15×25マス形式で作成されています。
日本の学校教育において、低学年の教育課程には様々な論議がされてきた。従来は、低学年において社会認識や自然認識の目を育むことは、独立した教科である理科と社会で行うこととされてきた。しかし、低学年児童には未分化な発達状況がみられ、またこの時期は具体的な活動(実際に対象物に触る、見学をする等といった刺激・経験)を通して思考する段階にあることから、これらの教科のねらいは、児童の具体的な活動や体験に即して指導する方が一層有効に達成できると考えられた。
そこで、児童が自分達との関わりにおいて人々(社会)や自然をとらえ、児童の生活に即した様々な活動や体験を通して社会認識や自然認識の芽を育むと共に、
そういった活動や体験を行う中において自己認識の基礎を培い、生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養うことをねらいとする総合的な教科として生活科を設けることとしたという。
こうした背景から、自分=生活者という視点がベースとなり、児童の心身の発達状況や総合的な指導に配慮する上で生活科の科目導入が義務付けられる様になった。
生活科の意義は大きく分けて6つの点で検討される。
(1)「低学年...