グローバリゼーションとは

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    グローバリゼーションとは



    グローバリゼーションの下、国家の枠を超えて行動する大企業がさまざまな問題を引き起こし、ついには民主主義国家の政府に取って代わる存在になりつつある。

    グローバルに活動するコングロマリット企業は以前から存在した。ところが、1990年代以降のグローバリゼーションでは、さまざまな業種・規模の企業が国境を超えて活動するようになった。その結果、労働者の搾取、環境破壊、納税回避、リストラなどの問題が顕著になっている。それに止まらずグローバル企業は、政府が本来担うべき地域雇用創造、政治的調整、社会貢献などを静かに乗っ取るに至った。「乗っ取り」でなくても、経済的な権力の面で企業が国家に取って代わるほど大きな存在になっていることがわかる。巨大企業(の一部)は金の力で、政府や国際機関の政策に影響を与えている。

    巨大化する多国籍企業が巨額な政治献金を行えば、政治家の行動を縛ることになる。政治家がどんなに立派な公約を掲げようとも、選挙を介さない者たちによって政治が動かされる現実がある。民主政治にとって選挙が絶対的な制度とは思わない。それでも、現時点で人類が編み出した最も実践...

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