教育社会学第二設題(HC)

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    佛教大学教育社会学

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    「学力低下とは何かを明らかにし、社会階層のような社会的不平等と学力がどのような関わりを持つのかについて述べてください。」
    1.学力低下とは
    学力低下とは、文字通り生徒・児童の学力が低下していると言われる問題である。学力低下自体は昔からさまざまな形で繰り返し議論されてきたことであり、目新しいことではない。例えば大学生の学力低下は、大学の大衆化の必然的な帰結でもあり、全体的には、教育水準が上昇することで、新しい世代は前の世代以上の学力を身につけているであろうということが暗黙のうちに了解されていた。しかし今日の議論は過去の議論とは明らかに質が異なる。新しい世代の学力が前の世代の学力に及ばない、縮小再生産の過程が始まったのではないかという疑念があるところに根本的かつ深刻な問題がある。こういった疑念のさらに根本にあるのは「学ぶ」、「勉強する」ということに対する価値付けの低下である。この学ぶことの価値付けの低下を苅谷氏はインセンティブ・デバイド(意欲格差社会)と表現している。
    2.学力低下の実態
     学力低下を実証するとされるデータが幾人かの論者によって提供されており、学習内容が大幅に削減されている...

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