ラテンアメリカの名称についての歴史的背景
メキシコ以南のアメリカは、15世紀以来、スペイン、ポルトガルなどのカトリック教団ないし、ラテン文化諸国の植民地支配下におかれた歴史を持ち、その結果,文化的・社会経済的一様性を持っているという点でラテンアメリカと呼称されている。
ラテンアメリカと呼称されるまで、スペインでは「ラス・インディアス」または「ヌエボ・ムンド」と呼ばれ、それぞれの地名も、「ヌエボ・エスパーニャ」・「ヌエバ・グラナダ」等と呼ばれていた。しかし、1776年に北アメリカでイギリス領植民地が独立し、アメリカ合衆国と名付けられると、これと区別するためスペイン領アメリカという表現を持ちいらざるを得なくなった。
19世紀初頭に、スペイン領、ポルトガル領の植民地が、相次いで独立を遂げると、その独立の担い手によって、本国からの主体性の獲得とアメリカ合衆国との対応において、イスパノアメリカ(イスパニア文化の後継者の意味)という呼称が用いられるようになった。この呼称は第一次大戦頃まで一般的に用いられていた。
「ラテンアメリカ」の歴史的経緯について
ラテンアメリカの名称についての歴史的背景
メキシコ以南のアメリカは、15世紀以来、スペイン、ポルトガルなどのカトリック教団ないし、ラテン文化諸国の植民地支配下におかれた歴史を持ち、その結果,文化的・社会経済的一様性を持っているという点でラテンアメリカと呼称されている。
ラテンアメリカと呼称されるまで、スペインでは「ラス・インディアス」または「ヌエボ・ムンド」と呼ばれ、それぞれの地名も、「ヌエボ・エスパーニャ」・「ヌエバ・グラナダ」等と呼ばれていた。しかし、1776年に北アメリカでイギリス領植民地が独立し、アメリカ合衆国と名付けられると、これと区別するためスペイン領アメリカという表現を持ちいらざるを得なくなった。
19世紀初頭に、スペイン領、ポルトガル領の植民地が、相次いで独立を遂げると、その独立の担い手によって、本国からの主体性の獲得とアメリカ合衆国との対応において、イスパノアメリカ(イスパニア文化の後継者の意味)という呼称が用いられるようになった。この呼称は第一次大戦頃まで一般的に用いられていた。したがって、ラテンアメリカという呼称は比較的...