大阪芸術短期大学通信教育部保育科、教育原理、リポート評価B、平成25年
人間は生まれた時から人間形成が始まり、生涯にわたって人として育てられていく過程を踏んでいる。それは他者と相互に影響したり、体験することによって形成されていく。時に幼児期が人間形成において大切な字沖である。他の子どもや保育者とのかかわりの中で情緒は社会性を発達させていく。そして幼児期の体験が一人の人間として育てられていくことになる。人間形成は現代と学校制度ができる近代以前ではシステムが違う。近代以前における人間形成は子どもを『一人前』の大人に育てることを意味していた。当時の人々は共同会社解の中で生きてきた。共同体社会に生きていくために必要な技術や知識を次世代に伝えていた。これらは長年蓄積されてきた知恵として、子どもたちは一人前の大人になるための一環として教えられてきた。学校のように黒板や教科書などで文字を介して教えるのではなく、現場で口で伝えられていった。また現代と違って地域内でのコミュニケーションが強く、周囲の大人たちが協力して子どもたちを一人前に大人に育て上げていた。『しつける』という言葉も近代以前では子どもを育てる意味として使われていた。また子どもを育てることについて、人にあらざる...