課題 国語教育における各時代が要請する内容について、「読む」・「書く」分野のそれぞれから、その変遷と今後の展望について述べなさい。
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国語科教育法Ⅱ 分冊1 平成25年報告課題
<国語教育における各時代が要請する内容について、「読む」・「書く」分野のそれぞれから、その変遷と今後の展望について述べなさい。>
書き言葉による表現(作文)教育について、明治期には学制が公布され、表現教育が行われたが、十分な成果はあげられなかった。大正期には雑誌『赤い鳥』が作られ、「すなおに書く」「ありのままに書く」という文芸主義的な表現教育が大きな成果をあげ、後に出現する生活綴り方の基本原理を支えた。昭和初期に雑誌『綴方生活』が刊行され、生活綴り方運動の出発点となる。この運動の目的は、表現・綴り方による児童の生活指導を目指したものだった。戦時期には生活綴り方の教師たちは弾圧を受けるが、理論的にも実践的にも成果を挙げ、戦後に受け継がれていった。平成期の『学習指導要領』から作文教育を考察すると、「国語を適切に表現する能力」を基盤にして、「伝え合う力」を高めること、論理的に思考する力や豊かに想像する力、さらには言語感覚の育成を目標としている。
作文の指導過程で最も必要なことは、文章、作品の完成に至る学習の過程で指導を加えて、優れた文章、作品が...