経済史第2回

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    資料紹介

    法政大学通信教育部、経済史、評価A+

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    設題(2)第2次大戦が生じた経済的要因とは何か。第1次大戦後のドイツおよびアメリカ経済のそれぞれの状況を踏まえて論じなさい。とくに、1920年代と1930年代の両国経済のあり方を十分に比較・対照しながら、ドイツがなぜ大戦までに至ったかに留意して、この課題に取り組みなさい。
    <ドイツ経済>
    (1)第一次大戦後のドイツ経済
    第一次世界大戦の敗戦国ドイツについてロンドン会議では、ドイツは1320億マルクもの多額の賠償金を払うよう決定した。これは天文学的な賠償金の額であり、とても払える金額ではなかった。これにより、ドイツはこの賠償金の支払いを滞らせるようになった。しかし、この賠償金の不払いによりフランスは、ドイツでも有数の工業地帯のルール地方を占領した。これによりドイツ経済は致命的な打撃を被り破綻状態となった。失業率は10%を超えた。これに対し、政府は企業の補償と失業者の生活保護のために巨額の不換紙幣を乱発した結果、ハイパー・インフレが生じた。ドイツのハイパー・インフレが収束したのは、シャハト氏が新たにドイツの中央銀行であるレンテン銀行を設立し、そのレンテン銀行の総裁に就任してからであった。シ...

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