「以下の6種の心理検査の中から、好きなものを1種選択し、選択した心理検査について、その特徴を述べよ」
心理検査とは代表的な行動をとらえ、それをカテゴリーや得点を用いて記述する客観的でかつ標準化された手続きであると定義できる。そして、数多くの心理検査が存在するが、今回は「ウェクスラー式知能検査」について述べる。
1.知能検査について
知能検査は知能を検査する為の道具として、広く使用され、その種類は多種多様である。測定される知能の内容も尺度も同じではない。
集団式検査は実地するのに効率的であるが、紙筆式の為、課題は制限される。個別式検査はラポールの関係を作るのが難しく、検査者の熟練を要するが、心理・教育相談など様々な臨床場面で使われる。
世界で初の知能検査は、フランスのビネーにより、障害児の知能尺度の為に開発された。(1905年)
2.ウェクスラー知能検査について
① 概要
1939年、ウェクスラーによりウェクスラー・ベルヴュー知能尺度が作成された。ウェクスラー知能検査は全検査IQによって一般知能の様な全体的な知能水準を測定するだけでなく、言語性IQと動作性I...