経済学史(分冊Ⅱ) 合格リポート

閲覧数1,563
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    報告課題集における、分冊2(ドイツの歴史学派の祖であるF.リストの経済学説・思想の特質を、当時のドイツの状況を踏まえ、イギリス古典派経済学との比較の視点から説明しろ)についての合格リポートです。 私の文章でまとめたものですので、あくまで参考程度のご使用でお願いします。丸写しをして不合格となったとしても、こちらは責任を負いかねます。

    参考資料:教科書、『アダム・スミス』堂目卓生(中央公論社)

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     19世紀初め、イギリスは既に産業革命が起こり、労働者階級・中流階級の成長、また地主貴族階級の成熟における三階級構造の確立や消費社会の定着など、大きな変化を遂げており、初の工業化は自由貿易の拡大など、世界にその影響を波及させるのであった。しかし、その頃のドイツは未だ農業国であり、工業を行う資本も金融力も矮小だった(経済面でイギリスに対して後れている状況から、比較された際に後進国ドイツと称されることもある)。また、数多の諸邦国によって形成されていたために産業商業上の法規は各邦によって異なり、関税を巡る対立構図が形成されていたのである。これによりドイツ国内の物流は停滞し、経済に悪影響が齎されていた。そんな事態を背景に、関税同盟の成立、国内統一を提唱したのが、ドイツ歴史学派のフリードリヒ・リスト(Friedrich List)であった。
     リストは自らの経済学を論じるにあたり、まずはイギリス古典派経済学の批評から始めた。イギリスの古典派経済学者であるアダム・スミスやケネーは、経済の主体は人類全体または個人を指し、全人類がどのようにすれば幸福になれるのか、個人の集まりがより良い世界を形成するの...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。