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概要
平成7年国勢調査の外国人に関する特別集計の結果によると、我が国に住んでいた外国人は114万人で、その総人口の占める割合は0.91%となっており、平成2年~7年の5年間に25万人(28.6%)増加した。さらに平成22年には、160万人となっており、年々増加しており、これからも増加していくだろうと考えられる。
外国人が増え続け、日本社会が国際化していく一方で、外国人労働者に対する不平等待遇や、参政権や婚約の拒否といった人権差別問題が生じている。レポートでは、日本に常住する外国人の多数を占めている在日韓国朝鮮人をめぐって差別問題について考察する。
差別とはなにか
「差別」とはなんだろうか。単なる区別と一緒にしてはいけない。人間は誰しも生まれた時点で、性別や出身地、血液型、あるいは血筋といった環境や能力の違いがある。そして、その環境や能力に応じてカテゴライズされる。そこに偏見や先入観をもって、不当な扱いをすればそれは差別であるが、カテゴライズすること自体は単なる区別である。しかし、区別が差別だと思われたり、区別自体が拒否されることもある。区別に理論的で明確な理由を明示しなければ、...