佛教大学通信教育課程、S0104教育方法学 第1設題合格済みレポートです。
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OECDが行っている生徒の学習到達度調査(PISA)で求められている能力を高める授業と評価の方法について、教えることを中心とした場合と、学習することを中心とした場合の設計手続きの違いを踏まえ、それぞれの場合における学習指導設計および評価方法を提案しなさい。
2008年改訂学習指導要領において「思考力、判断力、表現力」を重視する方針が打ち出された背景には、OECD(経済協力開発機構)が行っているPISA(生徒の学習到達度調査)からの影響があった。PISAは、生徒がそれぞれ持っている知識や経験をもとに、自らの将来の生活に関係する課題を積極的に考え、知識や技能を活用する能力があるかを見るものである。調査は、「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野について、義務教育終了段階の15歳児について行われているものである。PISA2003においては、日本の生徒たちの読解力がOECD参加国の平均程度まで低下していることが明らかとなり、当時の日本では、「ゆとり教育」政策への批判が起こり、その後、知識・技能を活用する力や思考力、判断力、表現力を重視する方向へと、政策が軌道修正されたのである...