通信教育、レポート評価A(A~D判定中)のものです。
参考文献は中央法規2009などです。
文字数1578字程度です。
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認知症ケアの原則は、認知症高齢者の個別化と受容にほかならない。人生という時間の縦軸と、社会的なつながりという横軸の交差した状況において、高齢者本人とその家族の生活を個別的に理解できる専門的知識と完成が求められる。認知症高齢者の世界を理解し、その世界に寄り添い、その世界を共有させてもらうためには、一人ひとりの認知症高齢者の人生に対して、どれだけの敬意をもって理解しようと努められるか、この人生の先輩にどれだけ学ぼうという姿勢をもてるかによる。
認知症高齢者は、長く「わからなくなった人」と認識され、孤独のなかでケアされてきた。しかし、それは大きな誤解であった。認知症の原因となる疾患や障害に関する研究が進み、診断技術と治療の進歩により、早期発見と早期治療も可能になってきた。また、認知症と誤解されてきた疫病や症状への治療にも着手できるようになっている。
援助者が適切に症状と介護環境を理解し、適切なコミュニケーションスキルを用いれば、認知症高齢者とつながることもわかってきた。同様に、認知症高齢者とその家族のつながりを仲介することで、認知症高齢者が家族のなかで孤立し、つながりが途切れていかないよ...