日本は女性の社会進出を進めるべきだ
はじめに
近年、さまざまな場面で男女平等が求められている。世界経済フォーラムが発表した2012年度版の「国際ジェンダーギャップ指数」によると、日本の順位は135ヵ国中101位で、前年の98位よりも後退した。この指数は社会的な男女平等がどれほど進んでいるかを国ごとに指数化したものであり、日本の値は先進国の中で最も低い。今後さらに日本が発展するためには、女性の活躍とそれに伴う出産や育児制度の充実が不可欠といえる。
なぜ女性の社会進出が進まないのか
2.1日本の現状
「国際ジェンダーギャップ指数」を発表している「世界経済フォーラム」によると、政治面では女性の国会議員が少ないこと、経済面では収入や昇進における男女格差があることが日本の順位が低い理由だという。人的資源の半分を十分に活用できていない国は確実に競争力を失っているとの指摘もされている。今日、日本における女性の大学進学率は53%と世界的に高いが、高学歴女性の就業率はほとんどの先進国が70~90%である中、日本は66%にとどまっている。
また、大学卒業後に就職しても、およそ6割が第一子を生むこ...