平成10年7月の教育課程審議会答申で「情報化への対応」について「高等学校においては、情報手段の活用を図りながら情報を適切に判断・分析するための知識・技能を習得させ、情報社会に主体的に対応する態度を育てる事等を内容とする教科「情報」を新設し必修とする事が適切である。」と述べられ、過去の答申や報告を踏まえ普通教科「情報」が新設される事となったのである。本論ではこの教科「情報」の教育目標・内容といった面について、教科「数学」と比較し述べていきたいと思う。
「学習指導要領を参考にして、教科「情報」の教育目標ならびに内容について専門教科情報以外の他の具体的な1ないし2教科と比較し、どのような特徴があるかについて説明してください。」
序
平成10年7月の教育課程審議会答申で「情報化への対応」について「高等学校においては、情報手段の活用を図りながら情報を適切に判断・分析するための知識・技能を習得させ、情報社会に主体的に対応する態度を育てる事等を内容とする教科「情報」を新設し必修とする事が適切である。」と述べられ、過去の答申や報告を踏まえ普通教科「情報」が新設される事となったのである。本論ではこの教科「情報」の教育目標・内容といった面について、教科「数学」と比較し述べていきたいと思う。
1章:情報教育の目標
情報教育の目標とする所は次のような観点でまとめられている。
・情報活用の実践力の育成
課題や目的に応じて情報手段を適切に活用する事を含めて、必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況等を踏まえて発信・伝達できる能力
・情報の科学的理解の育成
情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解を、情報を適切に扱い...