R0105  日本史 第二設題(A評価)

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    日本史R0105

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    「初期議会から日清戦後にかけての政党について」
              序
     大日本帝国憲法、いわゆる明治憲法が一八八九(明治二二)年に発布され、翌年施行された。この憲法が制定され、一八九〇(明治二三)年に帝国議会が開会してから、日清戦争をはさみ、立憲政友会が成立する一九〇〇年頃までの十年間は、薩長藩閥政府と民党が激しく対立する時代であり、一般に初期議会と呼ばれる。または、九十年の第一議会から九十四年の第六議会までを初期議会と言うこともある。両者は超然主義を掲げて軍備増強を進める政府と、予算削減と民力休養を主張する民党側とが激しく対立し、その対立はさらに町村レベルの混乱とも連動して社会全般に及んだ。本論では、その対立の実態を明らかにし、頻繁な離合集散がなぜ起こったのか理由を考えていきたい。
             本論
     まず、帝国議会開会に先立ち、第1回衆議院議員選挙が実施された。その特徴を列挙していくことする。
    ・有権者資格  直接国税十五円(現在でいえば約十一万円)を納め、かつ府県内で一年以上納税する二十五歳以上の男子で、「下層民」や下級士族を排除し、お金を持っていて、思想も穏健で社会に不...

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