「障害者の自立支援の現状と課題について述べよ。」
最近では社会におけるハード面でのバリアフリー化が進み、障害者の公共施設や機関の利用が円滑になり始めている一方で、わが国における障害者の社会参加状況は厳しいものとなっており、目に見えないバリア(障壁)は依然存在している。
バリア(障壁)というのは、大きく分けて二種類存在し、一つ目は重度の障害者を普通の小学校に入学させないなどの「障害があるからここに入ってはだめ」というような場合である。二つ目は、重度の障害者も普通の小学校に入ってきて下さいといいながら、教室が3階にあるという「障害があることで特異なニーズが発生しているのに、ケアを保障しない状態」である。
このように障害者が「普通に生きられる」環境整備をしないまま、「した」ということで施策をつくり、負担を発生させているわが国の現状がある。障害者の自立のために、バリアを除去し、機会均等化を含め、障害者が思いのままに生きられる環境を整えるための支援が必要である。
しかし、障害者が望む「自立」と障害者を自立させようと思っている人達の「自立」への意識の違いから、問題が生じることが多い。
なぜなら、日...